スピニングリールのスプール軸
今まであまり言及されていないシマノのスピニングリールのスプール軸を測定します
スプール軸とピニオンギアの関係は、両軸リールと最も異なる機構の一つです
両軸リールは、ハンドル回転方向に対して平行に回転するのに対して、スピニングリールは、垂直にローターが旋回します。この時スプールは、前後に往復摺動します。
両軸リールにも左右摺動するレベルワインドが有りますが、部品の重量は、スピニングリールのスプール軸を含め前後する部品の重量比率からするとごくわずかです。
前後運動をベアリングで補助出来ない数少ない部品でしょう。この為、各社各々のリールのフィーリングに特徴を与えています(断言して良いのかな?)
それでは、スプール軸の寸法です
:L-a~f、d-①~③
07ナスキー2500s(9.4g):87.4、10.0、27.4、-、6.8、-、4.4、4.4、4.0
10コンプF4(3.3g):88.7、7.5、28.0、15、6.8、21、4.4、4.0、4.0
10ナスキー2500s(9.8g):90.0、8.5、29.0、6.8、-、4.4、4.4、4.0
08ツインパ3000s(3.3g):86.8、8.0、28.0、6.2、21、4.4、4.4、4.0
09レアニウム2500s(3.4g):07ナスキーと同じ
07・10ナスキーは、ステンレス
上記ナスキー以外は、軽金属に表面処理
オススメではありません(改造は、自己責任)が、記主としては、軽金属に表面処理は良いフィーリングです
ナスキーのピニオンギアについて、
07ナスキーと09レアニウムは、形状的には同じです。カタログでは、材質が違うようです。
見分ける方法は、レアニウムの方には、溝が1周入っていて、筒内側にスプール軸との摩擦抵抗を減らす中グリが入っています。10ナスキーの方にも、中グリがあるのでこちらの方が良いです。
ステラのロータナット部分は、ツインパワー以下の機種の機構と比べ更に摺動部分の接点が少なくなっています。しかしながら、ダイワの中堅クラスには標準で付けられている機構なのでシマノさんにもコスト的に頑張って付けて欲しいと思います。
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