せっかくなので鱸・マダカ・シーバスの食材としての感想
鱸というのは以前はあまり大きい物も釣れずあまり美味しい魚だと思っていませんでした
他の釣りの外道として釣れる20~30センチぐらいのセイゴを塩焼きにする程度・・・
しかし、ボートシーバスともなれば本命・・・変われば変わります
釣れる日もあれば釣れない日もある
釣れすぎてどこに配ろうかとワクワクして帰る日も年に何回か(笑)あれば良いけど
セイゴと比べて問題になるのが、そのサイズになる。セイゴの場合には塩焼きが全てだったのに40センチ以上になれば包丁でもって(内臓を出す以外の)何らかの作業が必要になります。本やネットでは丁寧におろし方を解説していますが、それとは別に自分のやり方を紹介。何が一番の違いかといえば釣れた魚の管理を生きている時点から行うことにあります
前置き的に、鱸のおろし方ではなくシーバスの我流おろし方を解説
まずは魚を〆る。生ケを扱う料理人は一気に〆てしまいますが水が良く変わるカンコがあるのでエラのみ切断します
完全に血が出なくなるまで泳がせておいたものは切り身にしたときのにおいに違いが出ます(水温が高めの時は考えますが)
泳がなくなったら尾の付け根に切れ込みを入れます
このあと手早くクーラーに入れて(サラサラの氷が良いです)氷漬け、夏場などであれば氷水の方が鮮度が保てます
氷が素早く解けることで魚の温度が下がるので鮮度に特にこだわる方にはこちらの方がおすすめ
(ブロックアイスや保冷材は便利なのですが、万能では無いような気がします。これらのものは、むしろ魚屋さん等で充分に冷えた状態の物を運ぶのには良いのですが・・・)
そのようにして持ち帰ったのがこちら
そして
最初にヒレを全てハサミで切り落とします(マゴチなどは特に後の作業がしやすくなります)
それからウロコを丁寧に取り除きます。特に背ビレの付け根とお腹を丁寧に!
エラと内臓を抜きます
お腹のウロコを丁寧に取り除くことであまり力をいれずに包丁が入ります
中骨に沿って軽く包丁を入れて血合いを流水にて洗い流します(ブラシ等も使用)
この位置で頭を落とします
エラ蓋の付け根からグルリと刃を入れて上の方に折り曲げるようにすれば頭が外せます
そのまま切り落とすのは刃も傷めるし危ない気がします
片身をおろします!
ムシが付いていないことを確認
(ムシが付いていたら残念ですが廃棄します)
もう片身もおろして
カマとガンバラを切り落とします
腹骨のみをすいて身を多く取るのが正当のようですがこの部分はお刺身では少し硬いので
塩焼きや煮つけなどで活用
特に塩焼きは、反対側に皮が残る方が塩が利きすぎなくて美味しい
とりあえず皮を引いて終了
まだ死後硬直していない柔らかな状態なので食材としては冷蔵庫で寝かせてから使います
プリプリというか新しい方がイイならこのまま切り分けても良いかも
実際、本当に魚が好きな人たちは出来るだけ新しいお刺身を好むということ少しぐらいな血の匂いを気にしないことなどを考慮すると自身が魚好きでは無いのかもしれません
それでもよく言われていることは下ろした本人は匂いが手や鼻に残っていたりするのであまり美味しく感じないそう
これは家庭の奥様方が据え膳が一番美味しく感じるという事にもつながるのかもしれません(笑)